どうも。プチ旅行がマイブームの近所です(´・ω・`)
つっても基本一人旅なので節約旅行。
基本的に飲み物・食べ物は名物以外は買いません。特に飲み物に関しては持参です。
今回は起き掛けに
あー・・・紅葉見に行きてぇ
と謎の思考が過ったので広島屈指の紅葉の名所「帝釈峡」へ行くことにしました!
写真と顔文字たっぷりでお届け致しますのでお楽しみください。
この記事の目次
帝釈峡(たいしゃくきょう)とは
浅草柴又帝釈天とは何の関係もありません。
場所は広島県庄原市~広島県神石高原町にまたがる日本でも屈指の渓谷。
県内では紅葉の名所としても知られていますが、他府県の方だとおそらく知らない人の方が多数ではないでしょうか。
んー紅葉って言ったら宮島だよね?
え?なんで?
秋(安芸)の宮島っていうやん?
使い古されたお約束のボケ
帝釈峡の範囲はかなり広く全長18㎞にも及び、大きく3つの場所に分かれておりそれぞれ全く異なる表情を見せてくれます。
- 遊歩道や遊覧船があり、帝釈峡の観光と言えばまずはココと言われる「神龍湖」
- 神龍湖より北側の雄橋や白雲洞、断魚渓など自然の絶景を見られる「上帝釈峡」
- 神龍湖より南側でまだまだ未開の場所も多く、立ち入りには許可が居るところも多い「下帝釈峡」
帝釈峡のメインは神龍湖になります。
しっかり整備された遊歩道に遊覧船。旅館やホテルも多くはないですが点在しています。
帝釈峡の写真で多く出てくるのはこの神龍湖の物が大半。
上帝釈峡はちょっとディープなスポット。遊歩道もあるにはありますが、神龍湖には及ばないかな・・・。
ぶっちゃけ下帝釈峡は観光目的で行くような生ぬるい所ではありません。
ロッククライマー御用達の岸壁があったり、【小学三年生以下お断り、立ち入りにはガイドさんが必須】と言う平成になって発見された「幻の鍾乳洞(※)」などがあります。
※1929年の書類には記述があるが1992年まで見つけられなかった鍾乳洞
今回近所が訪れたのは自然たっぷりな「上帝釈峡」になります!
ナビに「帝釈峡」って入れたらココに連行されたんですけどね
上帝釈峡・白雲洞で鍾乳洞を満喫!
起き掛けに紅葉を見に行くのを思い付いたので、ひとまずダウンジャケット・カメラ・飲み物をもって出発。
峠道では紅葉が進んでいて名所と言われる帝釈峡のキレイさを想像しテンションも上がる。
で、ナビに導かれ到着したのが湖なんて全然見当たらない何の変哲もない駐車場。
そして麓では燃えるような鮮やかだった山の紅葉も何やら茶色い。
・・・・・・?
新手のドッキリか何かか?
駐車料金(400円)を払うときに不安になったのでホントに湖あるのか聞いてみる。
ん?それココじゃないよ?
な、なんだってー!
あと見て貰ったら分かるけど紅葉には2週間遅いよ?
おうふ・・・
こっちも雄橋とか鍾乳洞とかあるから歩くといいもんよ
と言われたので、せっかくの縁だしと歩いてみることに。
駐車場から割とすぐ遊歩道(・・でいいのかあれ)になりました。
遊歩道と言ってもコンクリ舗装とか、柵があるとかではなくただ道があるだけ。
紅葉が終わって散り出してるので、遊歩道は完全に枯葉の絨毯状態。
ちょろっと歩くとすぐに「白雲洞」と言う鍾乳洞が出てきます。
拝観料250円・・・って書いてんだけども・・・・?
キョロ(・ω・`)三(´・ω・)キョロ
えーっと・・・受付と思われるところに人が居ない。しかも出入口開いてる。
これ入りたい放題じゃないんか・・・?
さすがに30歳にもなって警察沙汰になりたくないので右往左往してると受付の奥からガサゴソ音がする。
覗き込むとそこには・・・・っ!!!
あ、お弁当中でしたか。(※12時頃)
しっかり250円払って入洞。
おー・・・スゲー・・・・
で、外でてからこんな案内板。
決して暖かくは無かったぞ?
そのまま上帝釈峡を下りつつ雄橋(おんばし)・断魚渓へ!
ぶっちゃけ雄橋って言われても何なのかすら知らなかったんですが、自然の力によって大きな岩(山?)が削られてアーチ状の橋になったもの。
国の天然記念物に指定されています。
こんな感じで全容を撮ろうにも撮れないデカさ。なんかもう圧倒的な迫力。
== 以下 wikipediaから拝借 ==
広島県北東部の帝釈川中流域に広がるカルスト地形(石灰石台地)で、帝釈川の浸食作用によって形成された石灰石の天然橋。もともとは鍾乳洞であったものが、地底川の侵食の進行によって洞門が大きくなったことで天井部分が落盤し、一部分だけが橋状に残されたと考えられている[5]。
従って、雄橋の橋床部分がかつての帝釈川の川底であったところだと考えられている。台地の浸食が始まり橋が形成された時期は資料によってまちまちであるが、最近では第四紀の終わり、数十万年前以降[6][7][8]とされている。長さ90 m, 幅19 m, 高さ40 mの日本最大規模であり[9]、下を流れる帝釈川の水面からは橋の裏側まで18 mの高さがある。チェコ共和国のプレビッシュトアー(英語版)、アメリカ合衆国バージニア州ロックブリッジ郡のナチュラル・ブリッジ(英語版)とともに世界三大天然橋とされている。文政8年(1825年)の『芸藩通志』にも、雄橋が「神橋」(こうのはし)として紹介されている。また地域住民にとって雄橋は長く信仰の対象でもあった[9]。
橋の上は過去に実際に未渡地区と宇山地区の生活道として使用されていた[9]ことが遺残する古地図や石像から判明しており、馬や馬車も通行していた[5]。周辺の道路整備によって雄橋の上の道は使われなくなり獣道となった[5]。橋の上には円礫層も見つかっており[5]、かつて帝釈川が現在の30-35m上の位置を流れていたとされる[5]。2000年帝釈峡観光協会が雄橋の特別記念物への格上げを目指す活動を始めた[10]。2003年に帝釈観光振興協議会と東城町によってライトアップが開始されたが、「生態系に影響を及ぼす」として広島県が翌年以降の実施にストップをかけた[11]。
2011年5月豪雨によって雄橋西側の歩道の反対側の斜面が幅6m、高さ20mにわたり崩落し、一度地中の石灰岩も崩落した。県北部農林水産事務所は、観光客の安全のため調査を行った[12]。付近に「鬼の唐門」という同様の形成行程の天然橋が存在し、下を歩いてくぐることができる。「鬼の唐門」の上側には「鬼の窓」と呼ばれる鍾乳洞跡を望むことができ、ともに帝釈川の支流によって形成されたと考えられている。
雄橋 – Wikipedia
==============
・・・え?元鍾乳洞?
しかも元々の川は今の30~35mも上にあったん?
ってことは今歩いてる所ははるか昔は川底どころか地中・・・。
しぜんのちからって すげー!
ちなみに「鬼の唐門」はこんな感じ下を潜れるらしいけどコーンが置いてあって行っていいのか分からなかった。
そのまま川沿いを下っていく・・・。
柵なんて甘えです。都会の人にはそれが(以下略
時期が早ければ綺麗だったんだろうな~と思われるカエデの木があったり
緑と枯葉のコントラストがキレイだったり
びっしり生えた苔が得も言われぬ美しさ
落ち葉 × 苔 × 石
流れなんかもハードになっているところも
こういう段差の激しいところが断魚渓と言います。
魚の川登を遮るレベルの急激な流れと段差が特徴です。
こんな感じで自然を満喫できるマイナスイオンで溢れかえってそうな場所でした。
ひとまず行けるところまで行ってみよう!
と歩いていくも・・・・・・
上帝釈峡~神龍湖は落盤・落石によりほぼ分断状態だった
何かジブリの世界のようなトンネルが出現
内側で写真撮ったら幻想的
川沿いの短いトンネルを超えるとそこには・・・・・
既に廃墟と化した元食堂がありました。
その先に釣り堀らしきものがあったのはいいとして、その先の道の様子がおかしい。
お分かりだろうか。現在地から先の道が無い。
そして十分な装備がないなら出直して来いと言う注意書き。
よろしい。徳島の山に続きスニーカーにデニムで挑んでやr・・・・・
↑思ってたより出だしからハードだった
え、えーと。仮に制覇したとしてもコレもっかい戻って来るんだよね・・・?
往復したら6.4㎞。さらにここまで約1㎞歩いてきた。
つまりここまでの往復で2㎞と山道往復6.4㎞で合計8.4㎞の山道・・・・
30歳、引くのもまた英断と知りました。
その後来た道を戻って観光終了となったんですが、なんでこんな道が途切れて山道を歩くことに?と後で調べました。
1996年に落石・落盤事故があり、雌橋・素麺滝の手前から通行止めとなり復旧のめどが立ってないため、今現在もこのあたりに行く方法はカヤック・観光船など水辺からしか近づくことが出来ません。
後に山岳地帯を経由すれば行き来できるようになりました(写真の山道)が、かなりハードな道となってしまったため、制覇する人もすくなくなってしまい帝釈峡自体のリピーターも激減したそうです。
レンタサイクルもあったので昔は神龍湖までの往復も出来たのですが、通行止めとなったためトンネル出てすぐの食堂は廃墟になってしまったんでしょう。
雄橋の先がどうなってるか知ってたら確かにここまで来る人居ないわな・・・。
それなら整備し直せば・・・と言う話ですが試算では12億掛かるそうで。。。
まぁ、コレもまた自然に近いありのままの観光って事で良いじゃないですか。
ちなみに鍾乳洞の中はもちろん、雄橋に行く遥か手前でスマホは圏外になります。万が一川に転落とかした場合連絡手段がないので要注意です。
山の奥は紅葉が終わりましたが麓はまだまだ大丈夫!
紅葉が見れなくてざーんねん。
と思って帰宅しようとしたんですが、道すがらのカエデはかなりイイ感じに紅葉してます。
あれ?これ山奥まではるばる行った意味って・・・・。
鍾乳洞とか見れたし、ま・・・いっか。
この他にも帰り道の途中には水陸両用車の体験アクティビティ施設や渓流釣りなどもあったので、好きな人はかなりエンジョイできそうです。
お泊りなら旅館もあります。なお周囲にはコンビニどころか自販機もあるか怪しい。