どうも。ジーンズ大好き近所です(´・ω・`)
最近はジーンズって安く手に入りますよね。一時期「価格破壊」として話題になりましたがGUとかドン・キホーテとか・・・。
もはやファッションアイテムとして当たり前にあるジーンズですが、
- 国産デニムはどこで作られているか
- デニムとジーンズの違い
- なぜGパンと呼ぶのか
- インディゴブルーと呼ぶ理由
- 正しい洗濯の方法
これらをご存知でしょうか?
今回はデニム好きがデニムについてガッツリ解説したいと思います!
この記事の目次
日本で有名なデニムの名産地【岡山県井原市】
日本でデニムの名産地ってどこかご存知でしょうか?
実は日本でデニムの一大産地は広島県福山市~岡山県井原市のあたり。
この近辺はデニム生地では超有名です。
国内デニムの約半分を「カイハラ」が製造し、その他にも高級デニムの元となる生地は福山市・井原市で製造されています。
デニムには大きく4段階の製造工程がありますが、全て出来る会社は日本で1つ「カイハラ(福山市)」のみ。
染色から整理加工まで出来るのは「クロキ(井原市)」だけ。
- 紡績(綿から糸にする)
- ロープ染色(インディゴ染)
- 織布(糸を織って布にする)
- 整理加工(最後の仕上げ・加工)
他の工場では「紡績だけ」とか「織布と整理加工のみ」とかで、昔ながら分担作業のようになっています。
ん?でも有名所って児島じゃないん?
ジーンズストリートとか聞いたことあるよ?
結構ごっちゃになるんですが、実は「デニム」と「ジーンズ」は全く別物なんです。
「デニム」と「ジーンズ」と「ジーパン」の違いとは
一見どれも同じようですが大きな違いがあります。
- デニム・・・生地のこと
- ジーンズ・・・デニム生地のパンツ
- ジーパン・・・ジーンズの和製英語
デニムと言うとこのような生地のことを指します。
商品で良く思い返してみると分かりやすいでしょう。
「デニムシャツ」「デニムバッグ」「デニムジャケット」とは言いますが、ジーンズシャツ、ジーンズバッグ、ジーンズジャケットとは言いませんよね。
こんな風に【デニム生地の長財布】が正しい表記方法になります。
間違った表記である「ジーンズ生地」を言い換えると、「ワンピース生地」みたいな【服種+生地】と言う表現なので意味が微妙に通らないことになります。
ワンピースと違って「デニム生地のパンツ=ジーンズ」なので、「ジーンズ生地=デニム生地」と言えなくもないですが・・・・
ジーパンは和製英語!その由来は?
今でこそあまり言わなくなりました「Gパン(ジーパン)」「Gジャン(ジージャン)」
これは和製英語なので海外では意味が通らない可能性大。
日本でなぜ「ジーパン」と呼ぶのかと言うと、ジーンズの頭にあるジーとパンツを掛け合わせたように思えますよね?
しかし、これではジー=Gになった理由がちょっと謎のまま・・・そうです。由来は別にあります。
それは日本にジーンズが入ってきた時期が重要で、日本には戦後になって本格的にジーンズが入ってきました。
その時に日本でジーンズを履いていたのは誰か・・・?
そう。GHQ・・・つまりアメリカ兵の方々。
ジーパン=GI(アメリカ兵)の履くパンツで「Gパン」と呼ばれるようになった・・・と言う説が有力です。(※諸説あり)
デニムの青を「インディゴブルー」と呼ぶ理由とは?
さてさて、デニムと言えば「インディゴブルー」が代名詞。
ですがなぜ「インディゴ」と呼ぶのでしょう。
それは「インディゴ」=「インド産の藍」と言う意味だからです。
ジーンズの元祖はLevi’sなのは有名だと思いますが、Levi’sは炭鉱夫の為の作業着としてジーンズを開発・販売しました。
今ある5ポケットジーンズの最初のモデルが【Levi’s 501】で1890年に発売されています。
デニムに藍を使った理由は【蛇除け】
藍には「ピレパロース」と言う蛇が嫌う成分が入っており、炭鉱夫の天敵がガラガラヘビだったのでインディゴが使われたのです。
逆に言えばインディゴがたまたま「藍色」だったからブルーになりましたが、黄色だったら「インディゴイエロー」だったかもしれません。
ジーンズは濃色から育てるもの
ジーンズ好きなら「ジーンズは育てる」と言う思いが少なからずあります。
- 濃色(ダメージなし)を買い
- 自分で履き込んで色落ちをさせ
- 自分に合ったダメージ型を付けること
育てたデニムは自分色が強く出ますし、加工デニムにはないオリジナルの色落ちが楽しめます。
ジーンズ好きがなぜ数万円するような濃色デニムを求めるかと言うと、履く→洗うを繰り返すので育てるのに時間がかかる為、安いデニムだと育つ前に死んでしまいます。
中には特殊な技術や生地(例えばセルビッチ(赤耳))を使っているので高い等の理由もあります。
おすすめは後程出ますがリゾルトです!
世界に羽ばたけ!日本のデニム生地!
井原市を中心に製造されている日本のデニムですが、実は世界に誇れる一大産業なんです。
日本のデニム生地は旧式の織機で製造されている物も多いのですが、これは生産力が低く大量に作れない為海外ではあまり使われない機械。
量が作れない分しっかりとしながらも使ったときの風合いが良く非常に丈夫。
旧式の織機で作られたデニム生地は加工の際に破れたりしにくく、染色技術や加工技術も日本の職人技があり、色落ちした際コントラストが美しいデニムとして重宝されています。
そのお陰もあって日本のデニム生地は「Gucci」や「LOUIS VUITTON」など世界の名だたるハイブランドともコラボしているほど、注目を集めています。
製品の生地の産地まではあまり公表されないので知られざる部分です。
逆に言えば海外では「誰でも簡単に」「安く大量に」作れる機械が中心なので、井原のデニムは海外に置いて行かれた・・・という事でもあるんですが。
良くも悪くも日本やね・・・
カイハラ会長直伝!デニムの正しい洗濯方法!!
デニムを育てるにあたって色々な情報がありますよね。
- 洗わずに育てるべき
- 洗濯機じゃなく手洗いでやるべき
- 何も気にせず洗えばいい
- 頻度は1シーズンに1度
・・・・etc
そこでカイハラの社長に聞いたデニムの正しい洗濯方法をお伝えします!
カイハラ会長から聞いたデニムに関する歴史などはコチラ
- 漂白剤・蛍光剤の入っていない中性洗剤を使い
- 汚れたり汗をかいたりしたら洗う
- 干すときは日陰干し
色をキレイに落とす場合は漂白剤・蛍光剤が入っている洗剤だけは避けましょう。
あれは白いモノをより白くするためなのでデニムに使うと白っぽくなってしまいます。
キレイな濃淡を出すなら不使用の洗剤で洗いましょう。
またインディゴは酸性に弱い性質があるので酸性の洗剤も要注意です。
アルカリ性も酸性よりマシ程度なので出来れば中性洗剤で。
実際に濃紺から履いて洗濯したらこんな色落ちが生まれます。
デニムの色落ち洗濯について詳しい説明はこちらでしてますので興味ある方はコチラ
尾道デニムプロジェクト参加中!
日本でデニムを使った町おこしをしているのはご存知でしょうか?
その名も「尾道デニムプロジェクト」。
ラーメンやしまなみ海道で有名広島県尾道市の会社が行っている事業の一つで、地域住民の方にデニムを配って履いてもらい、ユーズドデニムを作り販売するプロジェクトです。
使われるジーンズは、「リゾルト」と言うデニム。
デニム界では超有名な林芳正氏の手掛けた国産デニム。
- 日本人に合わせたきれいなラインを出す
- そのためウエストだけじゃなくレングスもサイズあり
- もちろんそれぞれにパターンをひく
- 何年後に買っても普遍なものを目指す
これがリゾルトの原点です。
林さんは元々「DENIM(ドゥニーム)」を立ち上げた方ですね。
私もリゾルトを買う際に尾道デニムプロジェクト参加していますので、やろうと思えば販売してもらう事も出来ます。
普段何気なく履いたり見ているデニムを深く掘り下げるとこんな色々なことがあるんです!
皆さんも是非デニムを履いて育てて自分だけのデニムに愛着を持ちましょう!!
以上、【デニムの鬼知識】ジーンズの製法・洗い方徹底的にまとめました!でした!!