どうも。中・高はテニスの王子様。近所です(´・ω・`)
さすがに力不足のため一人でダブルスとか、相手選手をコート外に吹っ飛ばすとかは出来ませんでした。
少し前にリオ五輪で錦織選手のメダル獲得が96年ぶりと話題になりましたが、試合中コートの周りにいてボールやタオルを渡す人・・・・気になりませんか?
という事でテニスに関するあれこれをまとめてみました。
この記事の目次
テニスの基本的ルール
これさえ知ってればなんとなく試合が分かると思います。
・1バウンド以内に相手コートに返す
基礎中の基礎ですが2バウンドすれば失点です。
車いすテニスだと2バウンドまでOKになります。
・人数でコートの大きさが変わる
コートはシングルスとダブルスでコートの大きさが違います。
シングルスの際はコートの両端の長方形部分はアウト判定。
ダブルスの時はインとなります。
・2ゲーム毎に場所チェンジ
サッカーと同じく公平を期すため場所のチェンジが行われます。
この時はベンチでの休憩が出来ます。
・基本的にサービス側が有利
サーブを打ち込む場所は決まっており
対角線上のネットに近い四角の中です。
図で表すとこんな感じ
※青い部分はシングスだとアウト判定
大坂なおみ選手だと180㎞/h以上のスピードサーブを同じ色の枠内ならどこに打ち込んでもOK。
サーブに限り2回打てますので1回目は全力で2回目は確実性を高めることになります。
2回ミスした場合相手の得点となります。
ここだけちょこっとルールが複雑で
- 枠に入る→イン
- 枠に入らない→フォルト
- ネットに当たって枠に入る→レット
- ネットに当たって枠に入らない→フォルト
レットの場合ノーカウントとなります。
レットがあるのはサービスのみでラリー中に起きた場合は考慮されず続行となります。
サーブ以外でここまで思いっきり打ち込める機会はスマッシュぐらいでしょう。
なのでテニスの基本はサービスゲームは確実に取っ手いかにレシーブゲームを奪うかになっています。
・試合で使うボールが何個もある
錦織選手とかがボールを受け取って結局何球か後ろに打ってるシーン見たことがあると思います。
もちろんスムーズに試合を進行させるためと言う意味合いもありますがプレーをしてる間に一個一個状態が変わるため。
1試合で使うボールが何個かあり錦織選手がそれを選んでボールを変えているからです。
さらに試合開始から7ゲーム目、その後は9ゲーム毎に新しいボールが使われます。
その際ちゃんと「ニューボールが入った」というアナウンスも流れます。
新しいボールの方が飛びやすくスピードが出ます。
この辺も戦略に組み込みラケットを変える選手もいるほど。
ちなみに使い終わったボールは売られてたりします。
テニスの試合中のスタッフがめちゃ多い
主審
ネットの横にある高い椅子に座ってるのが主審。
この方が場内アナウンスなども行います。
線審
コートの後ろに3人並んでいるのを見たことがあると思います。
あの方々はそれぞれ自分の前にある線を見るだけの審判。
ウィンブルドンクラスになると線審だけでなんと9名。
サイドライン×2名・センターライン・エンドラインが両方のコート。
さらにレシーバーにはサービスのインのジャッジを行う人。
図で表すとこんな感じ(青が線審、オレンジが主審)
ボールパーソン
サーブを打つ選手が直立不動で姿勢の良い人からボールを受け取ってるシーン見たことないですか?
あの方がボールパーソン。
試合の途中に選手が手を出すとサッとタオルを渡す人も実はボールパーソンです。
この他にもネットに引っ掛けたボールを忍者のごとく中腰でサッと拾いあげる人。
あの方もボールパーソン。
ほかにも選手がベンチで休憩するときサッと傘を差すのも兼業しています。
こちらもトップクラスの大会だとコートの4隅とネット前で回収する人の計6人。
先ほどの図に追加するとこうなる(緑がボールパーソン)
試合の運営に携わるだけでこの人数。
試合をするのは最小で2人ですが実に16人もの人が関わっています。
この方々の姿勢や動きをみて分かる通り非常にシビアなルールがあります。
サポートしてる側が凄いキビキビと選手に尽くしているのに対し、選手の態度が礼などもなく横柄に見えると言われがちですが、そういうルールなんだから仕方ない。
テニスのルールでは公平になるように選手以外の関係者は立ち入り禁止。
タオル渡したりするのも有利にならないようにです。
選手が礼も何もしないのは彼らの仕事は「試合をスムーズに済ませる」と言うのも入っているから。
また選手もこの方々のお陰でスムーズに試合進行出来てると心得ていますのでたまにこんなシーンがあったり。
French open in the rain with Novak Djokovic – Roland-Garros 2014
テニスプレーヤーはもちろん試合観戦者にも厳格なルールがある
テニスプレーヤーのユニフォームのルール
男性は襟付きシャツとショートパンツ
女性はシャツとスコートまたはショートパンツかワンピースです。
ここで注目したいのが実はロングパンツは禁止されてます。
またトップスも「シャツ」という規定があるのでパーカーとかはアウト。
ウィンブルドンに関してはさらに厳格でユニフォームは白以外禁止です。
ゴルフとかボウリングとかもこんな感じですよね。
テニスプレー中のルール
相手の明らかなミスでガッツポーズとかは厳禁です。
自分が渾身のショットで相手が取れなかった場合とかはOK。
紳士淑女のスポーツですから相手のミスを喜ぶのはご法度。
・・・・・その割にラケット叩きつけてぶっ壊すのはお咎めなしなんだから良く分からん。
また試合中にコーチに助言をもらうのも禁止。でも彼女の差し入れドリンクとかはOK。
これも良く分からんね |д゚)
テニス観戦する人のルール
選手のプレーが最優先
選手がプレーに入ったら動くことは禁止されます。
視界に入ると気になりますからね。
つまり暑かろうがうちわでパタパタ~~~なんて禁止。
とは言っても他の競技では観戦者は割と動きますから結構厳格な部類。
勿論会話も禁止です。
拍手を送るタイミングも決まってる
素晴らしいショットを打ってポイントを取った時や、明らかに打ち勝った時はOK。
しかしどう見てもミスしてるときの拍手はご法度。
不運な失点(ネットイン)の場合もご法度です。
紳士淑女のスポーツとしてミスを喜んではならないようです。
テニス観客の服装も行動も清潔感と礼儀が大事
楽天のジャパンオープンで日本人の観客マナーが酷すぎると話題になってました。
タオルを頭からかぶるとか選手名を叫ぶとか。。。
さすがに全身スウェットとかは見受けられませんでしたが、本来のテニスの常識からするとかなり酷い状態でした。
最悪の場合試合中から追放されますので贔屓の選手の応援には要注意。
結構ハイテクなテニスの機械
テニスコートは大きく3種類あり
- ハードコート(樹脂コーテイングされたアスファルト)
- クレーコート(土)
- グラスコート(天然芝)
細かく分けると室内用(人工芝など)とかになるので3つで。
コートによっては異なるルールがあったりします。
ネットにはセンサーも完備
ルールであった通りサーブがネットに当たって入った場合レットでやり直しになりますがボールが淵をかすめたとか割とある話。
そういう時のためにネットに当たるとブザーが鳴る仕組みになってたり。
チャレンジ制度
バレーボールではお馴染み。野球でも最近やっと取り入れられてきた制度。
審判の判定が違うんじゃないか?と再審要求が出来ます。
サーブの例で言えば男子で特に早い人であれば200㎞以上出るので目視での判定には限界がありますし、判定に納得がいかなければ選手がその場で要求できます。
その際はコートに設置された10台近くのカメラで軌道を録画し分析。
即座にビジョンでどのように着点したかが見られます。
ラインに少しでも被っていたらイン判定となります。
なお、全部のコートにあるわけではなく主要なコートにしかないのでランキングが下位の大会だと全くなかったりします。
また、クレーコートでは地面に跡が残るためチャレンジ申請は出来ません。
最後は人間の感覚
ここまで最新鋭の機材がありながら最後のジャッジは人間です。
アウトのボールをインで判定された!おかしい!
とチャレンジして「アウト」だった場合。
これはこの時点で相手の失点なので問題ないですが
サーブがフォルトと判定されたけど「イン」だった場合。
審判が「もしフォルトと言われてなかったらどうなってるかを判断しジャッジ」です。
あれなら取れてたな・・・と言う場合はやり直し。
あ、こりゃ無理だわ。と言う場合はサーバーの得点です。
こんな感じでチャレンジ制度を使って、ジャッジが間違っていた場合はプレーが継続していたらどうなってるか・・・・を審判が判断します。
やたらめったら使えるわけではない
気に食わんからガンガン使ったれ!と言う訳にもいきません。
基本は1セット(6ゲーム先取)の間に3回までとなっています。
仮にチャレンジ成功(審判が間違っていた場合)は権利は減りません。
審判の判定通りだった場合は
何ケチつけとんじゃゴルァ!
と権利を1回減らされます。
本気で不服としてチャレンジする時もあれば、流れが悪いからと間を取る意味合いで使う選手もいます。
誰がどう見ても明らかにアウトなのにチャレンジするとかあります。(その場合会場から笑いが漏れたりも)
細かいところを知ればスポーツがもっと面白く見れる
いかがでしたでしょうか。
錦織選手や大坂選手の活躍でテニスを見る機会も増えてきましたが実は知らなかったルールとか、あの後ろに立ってる人・・・誰?と言うのも少しは解決できたのではないでしょうか。
次にテニスの試合を見ることがあれば選手のプレーとは違う部分にも注目してみてください!