- 小売業に入ったけど思ってたよりハード
- 新入社員として入ったけど辞めてしまいたい
- 辞める理由って何を言えばいいんだろう
意気揚々4月に入社した新入社員の皆様、数ヶ月後には辞めたい・・・と思っていませんか?
元小売業に9年居てそういう事例を幾度もなく見てきた私が、退職の理由や転職についてまとめてみました。
という事で、転職してアラサーの新入社員近所です。
販売員として約3年、通販担当として約6年いた会社を辞め、別会社にいるんですが、現役時代は良く後輩から「辞めたい」的な事を聞きました。
【転職後】安定黒字が続く会社あるある!やる気が溢れるあれこれ!
特に小売業界ではその離職率はめちゃくちゃ高く30人採用して3年後の在職率は10%程です。
いざ、辞めたいとなっても転職できるか?等不安もあると思いますので、少しでも参考になればと思います。
この記事の目次
3年で新卒の30%は辞める。辞めたいのは特別ではない
良く言われる言葉で「3日、3カ月、3年」と言う辞め時(?)があります。
バイトは3日、新卒が3カ月、入社から3年で辞める人が増えると言う物。
では入社後3年で辞める人はどのくらいいるか・・・?と言うと2016年の段階でも31.9%が離職しています。
これは大卒の値で高卒・短大は40%、中卒は63%が離職してます。
この辞めてしまう人の中でも約4割が1年目で離職。中卒では約7割が1年以内に辞めています。
高卒の入社が100人いたら40人が3年以内に離職。
その40人の中でも16人が1年目で離職します。
この数字は【実際に辞めた人】なので、辞めたい・・・と思っているけど動けていない人はもっといるわけです。
今、新卒で入ったのに辞めたいと思うのはダメなのか・・・と考えているあなた。
別に不思議なことではないんですよ?
辞めると迷惑がかかる?
辞めるたいと思っても「今辞めたらお店(会社)に迷惑がかかるんじゃ・・・」と思ってしまい躊躇していませんか?
言葉を選ばず言うと【新卒社員が辞めても大問題にはなりません】
特に小売業の場合数年以内に辞める前提で大量採用しています。
実際自分の先輩に「同期って何人居て何人残ってますか?」って聞いてみて下さい。
半分残ってれば良い方ではないでしょうかね・・・・。
こんな感じで会社的には【人員(頭数)が減って痛いな~】とは思いますが、すぐに補充なり現場で回すなりして対処します。
突然来なくなるのは問題外ですがキチンとした手順を踏んで退職するのであれば、会社的にはさほど問題ではありません。
早く辞めると転職に不利?
1度入った会社は3年は我慢しろ!
こんなフレーズ聞いたことあると思います。
ハッキリ言いましょう。時代遅れです。
今や転職業界では第二新卒と言うカテゴリーも確立されているので、【早く辞めたから堪え性がない】なんて思われることは少ない状況。
2社も3社も渡り歩いてれば話は別ですが、新卒で入って辞めることに関しては昔ほどのハードルはありません。
唯一、お伝えするとすれば「在籍中に内緒で転職活動をするべき」という事。
辞めてからのほうが時間に余裕はありますが金銭的・精神的に追い込まれるのでおすすめしません。
内緒で転職活動をすれば、ダメならもうしばらくこの会社でなんとかする・・・という手段も取れますし、状況が好転するかも知れません。
あ、あと一人で転職もおすすめしません。転職エージェント使うほうが早くて楽です。
退職の理由は正直に言うべき?偽るべき?
経験上、退職の理由は【正直に言うべき】と考えています。
辞める決心が付いているなら隠す理由はありません。
小売業は人手不足が半端ないので、会社としては(頭数的な意味で)辞められたら困るわけです。
仕事内容が辛いのに「今の環境がしんどくて・・・」などオブラートに包むと
じゃあ配置転換してあげる!
なんてトンチンカンな対応を取られかねません。
無理をして耐え続けるとそのうち心が壊れて転職どころじゃなくなります。
また、正直に言う方が回り回って会社のためでもあります。
金銭的にやっていけません!と威風堂々ぶつけて辞めていった後輩もいましたが、私非常に感動しました。よく言ってくれた!!!と。(改善されたとは言ってない)
大前提として本部の人って現場のこと全然知りません。
特に上層部の人は
- 朝から日付変わるまで仕事が普通だった
- 休み返上で仕事が当たり前
こんな環境で働いていましたので「今の若い人は軟弱だ」とか言い出すわけです。
サビ残・早出・持ち帰りの仕事・残業量・・・・そこに居ないと分からない事があるなら洗いざらい言ってしまいましょう。
その方が労働環境の改善につながって残った人に感謝される・・・・・・かも?
退職理由としてハッキリ伝えるべき物をまとめてみました。
仕事内容が思ってたものと違った
「富士山は外から見るのが美しい」
よく聞く格言ですが仕事もまさにコレだと思います。
販売職と言うと
- キラキラ輝く自分
- 良く来られるお客様に楽しく接客
- おしゃれなアイテムに囲まれてカッコいい売り場作り
こんなイメージをお持ちではないでしょうか?
ですが、販売職の退職理由でよく聞くのは「接客がしたくて入ったのに…」と言うフレーズ。
実は販売職は接客と同じかヘタしたらそれ以上に色々な仕事があります。
- レジ業務に追われ
- タイムセールの声出し
- データを見て商品の発注
- 地味にストックの整理
- パート・アルバイトさんのマネジメント
入社後にこのあたりの事をしっかり教え込まれます。
最初はもちろん接客を最優先にと言われますが最終的には「社員は接客しなくていい」と言うレベルになってきます。
理想は「店長がサポート、スタッフが接客」と言われます。
店長の延長がエリアマネージャーなのである意味接客から離れるのは当たり前ではあります。
カリスマ販売員みたいに生涯バリバリ接客しまくる!
って心意気だと接客と作業の両立が出来ずここで心折られます。
こういう声が多いと、接客のスペシャリストコースなんて道も社内で検討されるかも知れません。
人間関係がキツイ
これははっきりと言う人は少ないですが絶対言うべきです。
理想の職場のアンケートでも
- 人間関係が良い
- 良い上司・同僚に出会える
- 賃金が高い
と給料を抑えて人間関係に関することが1位・2位になっています。
賃金は書面で何となくつかめますが人間関係って入ってみないと分かりません。
- 表面的には仲良く見えても実はバッチバチだった・・・(実体験)
- 裏でめちゃくちゃ悪口言いまくってる・・・
- 部署や支所によって全く雰囲気が違う・・・
これを言うと元も子もないですが、【配属先の運次第】と言えますね。
こういうお店はアルバイトさんも長続きしないのでハッキリ伝えてあげるべき。
周りの友人と比べて金銭・労働内容で心が折れる
販売職ははっきり言って薄給激務です。
立ちっぱなしで1日8時間+残業×20日。
これで1カ月額面が19万(大卒)とかですから、内勤の定時で18万貰ってる友達がいれば心も折れます。
実際内勤には内勤の苦労もありますが、外目から見ると座って仕事してて給料変わらないなら・・・と考えてしまうのも無理はありません。
個人的にはここが高卒や中卒での離職率が高いことの大きい要因と考えています。
自分が夏休み・冬休みも少なく働いている中で友達は学校の夏休みで海外旅行満喫!
周りがそういう状態だと「辞めて遊びたい・・・」ってなりますよね。
これも言ってやりましょう。正直言ったところで薄利多売の業界なので改善は難しいですが、不満を持っていることは伝わります。
第二新卒として転職はどうなのか
新入社員が辞めた後は転職している人が大多数・・・・と言うかそうしないと生きていけませんからね。
(中にはフリーランスになったり、家庭に入ったりと言う方もいます)
大枠から言うと勤続年数が短いと「第二新卒」と言う枠に入るので転職は比較的しやすい傾向にあります。
第二新卒は未経験にチャレンジしやすい
あなたがIT系の会社の人事だとして
【23歳未経験】と【33歳未経験】の二人の応募があればどっちを取りたいですか?
個々人のスキルとかを抜きにすれば間違いなく23歳ですよね。
昔は「入った会社をすぐ辞める奴は続かない」なんて言われて「3年は続けろ」が定説でしたが、最近では【第二新卒に強い転職サイト】もあるぐらい「第二新卒」は一般化しました。
一定年数を過ぎると即戦力のスキル持ちを採りたくなりますので、本当に転職したいと心から考えている場合は早めに転職サイトへの登録をおすすめします。
実際私が31歳で転職しましたが、【スキル持ち】が大前提でした。
スキルがあればフリーランスや派遣も
派遣社員と言うと今や「正社員とフリーターの間」みたいなイメージになってしまいましたが、本来は「派遣会社に登録した一部の分野のスペシャリストを派遣する」が派遣社員でした。
今の時代で重宝されるのはIT系のウェブエンジニアで、フリーランスとして活躍されている方も多い業界です。
- 一定の職場に囚われたくない
- ものづくりの設計・開発に自信がある
- webにものっそ強い!
なんて方は自分の腕一本で稼いでいくこともできるでしょう。
そのまま正社員雇用の道もあるのでスキルがあれば幅広い転職活動も可能です。
IT・WEB・エンジニアの派遣なら、パーソルテクノロジースタッフ
以上、新入社員が仕事を辞めたい・辞めるその理由を小売業界の元販売員が解説!でした!