![星空撮影アイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/hosi-ai.jpg?resize=800%2C450&ssl=1)
- せっかく一眼レフを買ったから星空を撮りたい!
- 失敗しないような設定を知りたい
- 線になるような撮影方法ってどうすればいい?
一眼レフの醍醐味と言えばスマホなどでは難しい暗いところでの撮影ですね。
今回は星空を撮影するために必要なアイテムや設定、ポイントをまとめました!
という事で、カメラも趣味の一つ近所です(´・ω・`)
転職の際の退職金を使って買ったミラーレス一眼α6500を使って星空撮影をしてきました。
新卒から勤続年数9年の退職金は約70万!かかる税金は?相場と比較してみた!
普通の星空写真は何度か撮ったことがありますが、ずーっと思っていたことが
線になるような星空写真を撮りたい・・・
そう。皆さんも一度は見たことある星が線を描いているアレ!!
そんな写真を撮るべく機材を揃えて行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
撮影に使ったα6500レビュー記事
![α6500レビューアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/04/aicatch-1.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
![α6500レビューアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/03/a69aba7464db396d12de4623b79b9617-1.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
必要な機材は【一眼レフ】【三脚】【レリーズ】
![星の軌跡写真](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/output_comp-2.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
暗い所での撮影は長時間シャッターを開き、その間カメラを動かさないことがキモです。
その為固定するための三脚とシャッターに触れなくて済むレリーズは欲しいところ。
星空撮影以外にも夜景・風景でも使えるので、そう言った撮影をする人は持っていて損はありません。
一眼レフ(ミラーレス一眼)
これがなくちゃ始まらないカメラですね。
一応高級デジカメでも撮影だけは出来ます。
しかし、星を線のようにしたい場合など拘った写真を撮るならやっぱりミラーレス一眼以上は欲しい。
その中でもファインダー有りがピント合わせもしやすいのでおすすめです。
※以前はNEX-3と言うカメラ(ファインダーなし)を使っていましたが、明かりの反射や細かいところが見にくくて大変でした。
レンズ(初期装備でも充分)
レンズは最初に買った時についてるレンズで構いません。
(※最初はレンズキットや安いレンズを買うと思いますのでそれで十分です)
パノラマに広く撮影したいのであれば広角レンズを持っていると◎。
私は普段の撮影でも大助かりな単焦点レンズを流用しています。
三脚
後程設定で説明しますが、長時間シャッターを開けておく必要のある星空撮影にはほぼ必須とも言えるアイテム。
ピンキリでありますが、安いと本体が軽くカメラの重さに負けて倒れたりすると最悪レンズが割れて笑えないことになるので要注意。
私も使ってますが、プロカメラマンも御用達で剛性もあるスプリントがおすすめです。
レリーズ
これは無くても問題ありませんが、あった方が確実というやつ。
シャッターを押すと押した力でビミョーにカメラがずれたりします。
レリーズがあればそんな心配無くなるのでブレの無い写真を撮れます。
また私の買った下のレリーズは純正ではありませんが、
- タイマー設定
- シャッター開き時間
- バックライト
と、星空撮影には役立つ機能てんこ盛り。
しかも1台2,000円程と純正に比べめっちゃお安いので超おすすめ。純正・・・いる?
なお、メーカーによって規格が異なるため必ず対応メーカーをご確認ください。
※私は見落として一敗しました
普通の星空を撮るための設定
![天文台写真800](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC00677.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
まずは初級編として、いつも撮っていた星空の静止画撮影の設定からご説明。
星空撮影は暗すぎてオート設定では撮影が難しいため、自分で細かな設定が必要となります。
ここに書くのは設定の基本となり、状況によって設定を変える必要があります。
M(マニュアル)モードで撮影する
M(マニュアル)設定は
- 絞り値(F値)
- シャッタースピード
を自分で設定するモード。
普段の撮影ではオート機能が素晴らしすぎるので使う機会がほとんどないでしょう。
このマニュアルモードで星空撮影する際の設定は
- 絞り値(F値)は一番小さい数字
- シャッタースピードは10~30秒
で撮影します。
シャッタースピードの設定範囲がやや大きいですが、長くすればするほど明るくなりますのでその日の状況などに合わせて変更する必要があるためです。
ISO感度は低めに設定する
絞り値・シャッタースピードと同時にISO感度も設定する必要があります。
こちらも普段はオートで十分すぎる性能なのでわざわざ弄る人も少ないのでは?
ISO感度は上げれば上げるほど明るく撮れますが、その分画質が荒くなってしまいます。
星空を撮るのであれば極力ISO感度は低い方が良いでしょう。
低すぎると暗い写真になるため微調整は必要です。
これもシャッタースピードと同じく何枚か撮っていってベストな設定を当日見つけましょう。
- レンズは単焦点レンズ
- 絞り値(F値)=F2.8
- シャッタースピード=15~30秒
- ISO=800~1600
MF(マニュアルフォーカス)でピント合わせ
ピント合わせも手動行います。こちらは普段も自分で合わせている人も少なくないと思います。
AF(オートフォーカス)は星空撮影では暗すぎて全く役に立ちません。
と言ってもファインダー越しでも星が映らないのでピントは一苦労です。
じゃあどうするかと言うと・・・
- 月があれば月にピントを合わせます。
- 街が遠くに見えれば街の明かりにピントを合わせます。
- どちらもない場合は一番望遠にして撮影を繰り返し合わせていきます。
下に行くほど難易度が上がりますが、その分満天の星空が撮れる環境と言えます。
どの場合も撮影→微調整は行ってください。
手振れ補正を外す
レビュー記事でもゴリ押ししている手振れ補正ですが、星空撮影に関してはむしろ邪魔になります。
ブレていないのにブレたと認識して補正をかけた結果ブレた写真が出来る・・・と言う事もあります。
そもそも星空撮影は三脚を使う方向で考えており手振れが起きない前提ですので、切っておきましょう。
![α6500アイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/03/c36d2c82b370b1c25feb46338b40eb4c.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
三脚+レリーズでブレ無し撮影!
星空撮影が難しい一番の要因は、少しでも動くとブレブレの写真になってしまう事。
例えばシャッタースピードを10秒にすると10秒間カメラを微塵も動かしてはいけません。
人間ワザでは中々厳しいですよね?
せっかく写真を撮りに来て失敗を繰り返すのは時間がもったいない!
そのため先ほど紹介した三脚とレリーズでカメラを固定し極力触らず撮影を行うのが確実です。
【α6500】星空撮影の作例
では実際に撮影してきた画像をご紹介します。
![星空写真1600](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC00675.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
絞り値(F2.8)、シャッタースピード30秒、ISO感度1600
![天文台写真800](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC00677.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
絞り値(F2.8)、シャッタースピード30秒、ISO感度800
1枚目のモヤっぽいのはおそらく黄砂でしょうか・・・。(撮影日2019.5.4)
2枚目の後ろがやたら明るいのは街の明かりです。
1枚目と2枚目でISOが倍違うのは後ろに街があるか無いかで光の量が格段に違うからです。
1枚目は空中心ですが2枚目は後ろに街がありレンズに入る明るさが違うため、こんな設定になりました。
【参考】星空撮影時の少し複雑な設定解説
![ちょっと難しい内容](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/03/96620d11e9148cbc9dc4ed3e1b382787_s.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
少しカメラの知識が必要な部分の解説になります。
知らなくても撮影には特に問題ありませんので参考程度にご覧ください。
写真の四隅が暗いのはなぜ?
先ほどの写真ですが、中心に比べ四隅が暗いと思います。
別に私が何かそういう加工をしたわけではなく自然とああなっています。
周辺減光と言う症状(?)で、簡単に言うとレンズが丸いため中央はしっかり光を取り込めるが周りは光量不足で暗いという物。
これを解決する方法が3つあります。
- 絞り値(F値)を上げる
- RAWで撮って後で調整する
- 高級レンズを使う
先ほどの写真はF2.8と一番小さい数字で撮ってましたので、周りが暗いなと思ったらまずは絞り値をあげて対応しましょう。
ちなみに本体には周辺減光補助機能がついていてONにしていてこの状態です・・・。
暗いところで起きる現象ですので通常これに悩まされることは少ないでしょう。
RAW保存は必要?
先ほど解決方法でも出てきたRAWと言う拡張子。
【RAW=生】と言う意味でjpgとして画像データ化する前に調整出来る保存方法になりますが・・・個人で楽しむ分にはjpgで充分と思ってます。
と言うかRAWで保存しても加工知識(とソフト)がないと、ただの容量がデカいデータでしかありません。
慣れてきてもっと印象的な写真が撮りたいと思ったらチャレンジしてみましょう。
この記事で使っている写真は全て一番容量の軽いjpg(ファイン)保存のみです。
星空を線のように撮る設定方法
![星空軌跡撮影](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/output_comp.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
ここまでは星を静止画で切り取る撮影方法でしたが、星の軌跡が見れるの撮り方です!
良く見る星が線のようになっていて動きが分かる写真ですね。
撮り方を先に言うと【5分や10分シャッターを開けっ放しにした撮影を何回か繰り返しそれらを合成】して写真を作ります。
長時間の撮影は先ほどまでの設定では撮れませんので弄ります。
M(マニュアル)+BULB(バルブ)で撮影する
変わらずM(マニュアル)設定ですが、大事なのはシャッタースピード。
シャッタースピード設定項目に【BULB(バルブ)】と言う撮影方法があります。
見つからない場合ピクチャーエフェクトなどを設定していませんか?
説明書を見ながら確認してみましょう。
シャッターを切るまでの長さを自分で決められるモード。
1分だろうが10分だろうが自在です。
バルブ撮影を人間に例えると、数字や文字を覚える時に目を見開いてガン見しますよね?
その見開く時間を自分で決めるイメージです。
後で合成しますのでちょっとでも場所が変わると被写体がぶれて台無しになるので、固定できる三脚とカメラに触れずに済むレリーズは必須。
今回は10分と5分で撮り比べを兼ねて行ってみました。
ISO感度はさらに低く設定
通常の撮影では800とかで設定したISO感度ですが、バルブ撮影の場合はさらに低く設定しましょう。
シャッターを5分とか10分開きっぱなしにするのでISOを高くするとただの白い写真になります。
今回の撮影では最低値の100にして撮影しています。
ISO感度100設定は5分だと低すぎる設定でした。
ノイズリダクションを外す
ノイズリダクションは文字通り写真のノイズを消してくれる機能ですが、ネックなのが処理時間。
シャッターを開けっ放しにした時間と同じ時間だけ使いますので、連続して撮影ができなくなります。
線のように撮影するのであれば連続して複数回撮る必要があるので切っておきましょう。
これらの設定を行い写真を撮ると下のような写真が何枚か撮れます。
![10分バルブ撮影](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC00685.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
絞り値(F2.8)、シャッタースピード10分、ISO感度100
![5分バルブ撮影](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/DSC00688.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
絞り値(F2.8)、シャッタースピード5分、ISO感度100
5分の撮影では暗すぎて微妙な写真だったので、加工して明るさを調整しました。
10分でこれだけ動くならこれを30分にして撮れば線のような写真が完成!?
・・・・とはいきませんでした。
仕上がり写真は複数枚を合成する
私も勘違いしていたのですが、バルブ撮影で30分シャッター開けっ放しでいいのか?と思ってました。
しかし、実際30分開きっぱなしをやったらただの白い写真が出来ました・・・。
線のように見える写真はバルブ撮影を複数回行い合成して1枚の写真にします。
気になる合成はSiriusComp(シリウスコンプ)と言うフリーソフトで簡単にできます。
明暗を自動で判断して合成してくれる超優れもの。
そのシリウスコンプを使って撮ってきた写真を合成すると星の軌跡が分かる写真が完成。
初めてトライしたのでなんか微妙な写真になってしまいましたが、逆に言えば初めてでもこんな写真が撮れます(ポジティブ)
![星の軌跡写真](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/output_comp-2.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
10分×2枚と5分×6枚を合わせました
三脚・レリーズは必須
この合成で一番大事なのは【全く動かさない】こと
合成するため場所が変わると星や景色がズレて下のような不思議な写真になってしまいます。
![合成ミス写真](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/output_comp-miss.jpg?resize=600%2C401&ssl=1)
これはこれでありじゃない?
そ、そうかな?
使用した撮影機材など必要度付きまとめ
![カメラアクセサリー](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/01/equipment-768534_640-1.jpg?resize=640%2C426&ssl=1)
最後に撮影と写真作成に使用した機材とソフトをまとめておきます。
必要度の高さもついてますのでご参考に。
一眼レフ
間違いなく必要。ファインダーが付いていると見やすくて良い。
星の動きを撮るならバルブ撮影対応の物で。
![α6500アイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/03/c36d2c82b370b1c25feb46338b40eb4c.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
レンズ
初期装備で問題なし。
パノラマ感のある写真を求めるなら広角レンズが必要か。
三脚
ブレた写真を無くすためにはほぼ必須とも言える。
無くても手で持たず地面に置くなどすれば撮れますが高さが出ないので・・・。
おすすめ三脚
レリーズ
無くても撮影は可能ですが、持っていた方が失敗せず確実に撮れる。
純正は高いですが、このレリーズなら2,000円程とお手頃なのでおすすめ。
おすすめレリーズ
※対応メーカー要確認
モバイル(予備)バッテリー
長時間撮影はガッツリ電池を食うため充電機材や予備のバッテリーがあると安心です。
満タンにしてれば1時間程度なら途中で切れることはないと思いますが念のため。
おすすめモバイルバッテリー
![モバイルバッテリーアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC0001-ai.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
PhotoScape(フォトスケープ)
明るさ調整やトリミング、リサイズなどが出来る画像加工のフリーソフト。
今回5分の軌跡写真の加工に利用しました。
GIFアニメも作れるので星が動く様をアニメーションにも加工可能。
SiriusComp(シリウスコンプ)
写真合成のフリーソフト。
星の動きを1枚の写真にするには非常に使いやすい。
一眼レフの醍醐味を存分に味わえる星空撮影・・・。
この記事を読んで興味が出たら是非チャレンジしてほしいな!と思います。
以上、α6500で星空撮影!軌跡の写真に必要な設定と機材・手順を全公開!でした!
![カメラバックアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC0010-ai.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
![α6500レビューアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/04/aicatch-1.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
![Neewerレンズアイキャッチ](https://i0.wp.com/kinjyo8835.com/wp-content/uploads/2019/05/ai.png?resize=320%2C180&ssl=1)